抜群のコシと、モチモチ感は「生」だからこそ
プランタン銀座本館地下2階のフーズフロアには、手打ち生パスタの人気店「生パスタ・モンスター」がある。
イートインのスペースが広く取られており、ランチ時にはとても賑わっている。それはこのお店のファンが多いことの何よりの証。人気の秘訣は何といっても、こだわり抜いた自家製生パスタの風味豊かな美味しさと、それを十分に引き出すソースにある。
江戸川区にある本店には製麺所があり、そこで打ったパスタが毎日、お店に運ばれる。もちろん、それをそのままお客様に提供することはせず、お店で二晩ほど寝かせて麺の旨味が増したところで調理される。
とはいえ、生パスタは“生”ゆえに乾麺に比べて取り扱いが難しい。だからこそ、生パスタの美味しさは誰もが認めるところながら、メニューに並べているお店が少ないのである。
「生パスタ モンスター」では、伝説の麺職人から伝授されたという麺作りを忠実に守りながら、万全の体制で熟成させている。
そうして打たれたパスタは、食感からして一般的なモノとは違っている。まず、シコシコとしたコシがあり、それでいてモッチリとしている。こうした特徴を引き出すために、麺は太めの平打ち麺、タリアテッレに仕上げられているので、細麺に比べてモチモチ感が感じられるのである。
5種類のチーズが香る「天使のカルボナーラ」
コシの強さとモッチリ感のある生パスタには、色々なソースが合うのだけれども、お店がイチオシするのは5種類のチーズを使った「天使のカルボナーラ」(1,051円)だ。
まずベースとなるソースには、ペコリーノという羊のチーズが使われている。このチーズは独特の風味のあるちょっと塩気のあるチーズで、パスタとの相性もいい。
ソースとよく絡ませて皿に盛られたパスタの上には、クリームチーズのマスカルポーネにモッツァレラチーズ、そこに大盛りのパルメザンチーズが小山のように載っている。
チーズ祭りはこれで終わらない。最後にグラナパダーノというブロックチーズが振りかけられる。
ようやく生パスタとチーズが織りなすクリーム色のこんもりとした山が、お皿の上に盛られて登場するのだが、このお店の味と食に対するこだわりは、食べる直前にお客さんを楽しませてくれる演出にも表れている。スタッフが巨大なペッパーミルを目の前で挽いて黒こしょうをかけてくれるのだ。
なんでも、カルボナーラというのは炭焼き職人風と言われており、パスタの上には炭焼き職人の手からこぼれた炭の粉をイメージした黒こしょうがあって完成されるというもの。
ひと皿のなかでここまでこだわりが表現されている「天使のカルボナーラ」。食べる際には、5種類のチーズとパスタをよく混ぜ合わせて食べると、パスタの塩気と個性のあるチーズが絡み合い、味わい深い濃厚さとなって口のなかを幸せにしてくれる。
この他にも、モンスター・ミートソースや、T・M・B(トマト モッツァレラ バジル)、カリカリベーコンのローマクリームなど、人気のパスタメニューが全部で13種類あるので、それぞれのこだわりを味わってみてはいかがでしょうか。
生パスタ・モンスター
住所 | 中央区銀座3-2-1 プランタン銀座本館B2F |
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アクセス | JR有楽町駅から徒歩4分 |
TEL | 03-3567-0024 |
定休日 | 不定休 |
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