駅前に人気店舗が立ち並び、多くの人が訪れる駅、有楽町。その有楽町駅構内に佇む、密かな人気を誇る“ある存在”をご存知でしょうか?今回は、有楽町のトリビアとして、友人や同僚との会話などで披露してほしい「有楽大黒」をご紹介します!
商繁盛にご利益あり!大江戸の守護神・山王日枝神社の神木で謹彫された、有楽町の密かな人気者
どことなくほっこりとさせられる、大黒天らしさあふれる愛らしい表情を浮かべた有楽大黒は、知る人ぞ知る有楽町の隠れた人気者。では、一体どんな存在なのでしょうか?
大江戸の守護神として名高い山王日枝神社の神木を用い、昭和初期、平野米一氏の手で謹彫された霊験あらたかな守り神・有楽大黒。謹彫当時、有楽町駅前にあった寿司店「亀八」の主人が秘蔵し、朝夕拝礼したと伝えられています。
第二次世界大戦末期、空襲を避けることを目的に有楽町駅長に寄贈された後、中央改札口に守護神として鎮座。時を経て、日枝神宮司の奉仕により鎮座祭が行われ、現在では銀座口改札内に祀られている歴史ある大黒様です。
古来より大黒様は、福徳円満諸領成就の神として知られ、とりわけ飲食を司り、商売繁盛にご利益があることから信仰が厚い存在。有楽大黒も例に漏れず、訪れた人々の安全と幸福を守る有楽町の神様としてたいせつにされています。
「有楽町大黒天宝くじ売場」にも要注目!当選祈願のために有楽大黒で行う人が多い儀式とは?
駅構内に大黒様がいること自体が非常にめずらしいことに加え、さりげなく鎮座しているため、普段は気づかない人も多いとのこと。確かに、自然と駅構内の風景になじんでいるため、「有楽町駅に大黒様がいる」と知らなければ素通りしてしまうかも。
口コミから探しに訪れる人も少なくないそうで、特にお目当てにしているのが宝くじ購入者。有楽町駅前には、有楽大黒天に関連して設置されたといわれる「有楽町大黒天宝くじ売場」があり、なんと当選祈願のために大黒様の頭をなでる密かな儀式が広まっているそう!高額当選実績をもつ大人気の宝くじ売場なので、「有楽大黒の力を借りて当選したい!」という願いが伝わってくる光景です。
謹彫から長い月日を重ね、今でも当時のまま変わらない姿をみせる有楽大黒。歴史に触れるひとときを味わう、または宝くじ当選祈願に、あるいは仕事や商売の成功、家族の健康・繁栄を願って。訪れたすべての人を見守る守護神・有楽大黒に、ぜひ足を運んでみては。
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