【圧巻】早乙女友貴が殺陣を披露!有楽町「オルタナティブシアター」が開業


 

東京を代表するナイトライフ・エンターテインメントコンテンツを提供する、「オルタナティブシアター」(有楽町センタービル、有楽町マリオン別館7階)のこけら落とし公演「アラタ~ALATA~」の公開ゲネプロが7月6日(木) 行われた。

テープカットに獅子舞も「オルタナティブシアター」が有楽町にオープン

開業記念のセレモニーには、スタジオアルタの代表取締役社長 田沼和俊氏をはじめ、千代田区長 石川雅己氏がお祝いの言葉を寄せた。


テープカットが行われ、獅子舞も登場

フロアでは「おもてなし」パフォーマンス集団「CRAZYTOKYO」が忍者に扮して、訪れたゲストたちにマジックなどを披露。
道具を多用せずシンプルでユーモラスなパフォーマンスで笑いを誘った。
オルタナティブシアターは、有楽町駅から徒歩1分ほどの好立地であり、また訪日外国人が多く訪れる銀座エリアからも徒歩圏内とアクセスの良さは都内随一。

有楽町マリオンをはじめ、有楽町周辺は戦後から映画・演劇などエンターテインメントの拠点として数々の作品で観客を魅了してきた有楽町ならではのおもてなしで外国人観光客を迎える。客席数は全410席。

 

早乙女友貴が魅せる圧巻の殺陣、こけら落とし公演「アラタ~ALATA~」

 

こけら落とし公演である「アラタ~ALATA~」の劇中には、日本の古典文化を感じる仕掛けが随所に散りばめられている。

プロジェクションマッッピングや天井に敷き詰められた2700灯の高輝度LEDパネル、約7メートルのアクションワイヤー設備と、最新鋭の設備を駆使した演出と、殺陣とダンスのパフォーマンスで魅せるノンバーバールパフォーマンスショー。

舞台は戦国時代と2020年を行き来するという、こけら落とし公演にふさわしいサムライ・エンターテインメント。


舞台は、客席からみて額縁のようにみえるプロセニアム形式。アクションワイヤーで客席の頭上や通路など舞台を余すことなく駆使した演出で迫力満点の舞台。


横内謙介が構成した物語を、岡村俊一が演出。サムライアクション・ディレクターに早乙女友貴、ダンスクリエイターにElinaと、ベテラン勢と20代を中心に構成された若手クリエイターたち魅せる、熱気に満ちたステージは圧巻だ。

オルタナティブシアターのターゲット顧客は、日本人客にとどまらず、訪日の目的のひとつとして日本の文化に関心の高いグローバル層もターゲット。
海外では「日本=サムライ」という印象が強いが、そのイメージを守りつつ、所作の美しさ、礼を尽くす日本人の心の部分まで、日本の文化を迫力満点に伝える作品に仕上がっている。

 

横内氏「最後に本当に我々の胸を打つのは人間の力」

公演を終えて、マスコミのインタビューに応じたキャストと作者の横内氏。

早乙女友貴は、
「すごい一生懸命頑張って、そしてもう体力勝負だなと、体力をつけて最後まで頑張っていきたいと思います」
運動会をやっているようだったと振り返る。

 

劇場について横内氏は、
「ここは本当にすごい投資がされていて、最新鋭の機材が入っているんですよ。みなさんお気づきにならないかもしれないですが、ほぼ70分、すべての機材、映像も照明も音楽もぴったりと揃って動くシステムを演者たちが操りきっている70分間。これは圧巻だと。なかなか東京のショーでもここまで整理された演目はないと思います。ぜひ劇場に足を運んでやってください」

 

吉田美佳子は、
「すごく役者として勉強になりましたし、Elinaさんや早乙女さんと一緒に芝居できることが幸せです」

言葉を使わずに伝える難易度が高い演目だが、Elinaや座長らのパワーが共演者を突き動かしているようだった。

 

今作のキーとなる殺陣を披露した早乙女。
「今回は現代と戦国時代で殺陣の種類は変えているんですけど、僕も今までやってこなかった中国アクションのような現代の(シーンで)蹴り技をやったり細かい動きのアクションをやらせてもらって勉強にもなりましたし、いろんな場面で殺陣の種類を変えていったので、そこも見ていただけたらと思います」

 

「ALATA」のもう一つの魅力はダンサーたちによるエネルギッシュなダンスも大きなポイント。
見どころについてElinaは、
「私は制作から、もうゼロから作らさせてもらったので、ストーリー展開をどう見せるかっていうのをそれぞれ役割分担を考えて。一人を見ていてもストーリーがわかるというのもあったし、何回も見ていただけるように、楽しんでいただけるように、それぞれポイントを作っているので、毎回見るところを変えていってもらえると、しっかりダンサーが働いていてくれてると思います(笑)」

柔らかい笑顔を見せるのと同時に、力強い目力が印象的だった。最大14名のダンサー陣によるパフォーマンスも注目したい。

 

ノンバーバルパフォーマンスショーと銘打っているが、もともとは台本にセリフがあったと話す横内氏。

「(セリフが)どんどん消えていく、消えてどこへ行ったんだろうなって思って今日見てたんですけど、それがダンスだとか立ち回りだとか言葉があって意味があるっていう、それをみなさんが丁寧にみなさんがやってくださっていて。言葉が消えたんじゃなくて、形を変えてここにあるなって、感動しながら見てました。最新設備が入っていますけど、最後に本当に我々の胸を打つのは人間の力だなぁと」

公演を終えたあと、早乙女とElinaは立てなくなっていたと言う。その姿を見ていた横内氏は胸を打たれた様子で、
「技術よりも人間の力を見せるというパフォーマンスになったら、きっと感動してくださるんじゃないかなと思います」
大変だろうけど頑張ってくださいとエールを送った。

 

 

「今回、言葉がない作品で、呼んでもらえて、そこで自分の中で新たなジャンルが広がったと言うか。また機会があれば、これからも海外とかで言葉がなくても体で表現する殺陣とかでそれで何かショーができたらいいかなと思います」

「オルタナティブ」、「ノンバーバール」といった、新劇場や作品のコンセプトと、早乙女が目指す先とに通ずるものを感じる。

「言葉がない分、子どもからお年寄りまで楽しんでもらえる作品なので、みんなの熱いエネルギーを感じにお時間がありましたら劇場に遊びにきてください」

 

(取材・文/有楽町today編集部 田幸)