有楽町の町名は、 戦国武将の茶人、 織田信長の弟・有楽斎に由来する

有楽町の名の由来

『有楽町』特徴とらえた町名の由来

有楽町。改めてその字面を追ってみると、人であれば「名は体を表す」とでも言いたくなるほど街の特徴をよく表した地名である。

その由来について、千代田区のホームページではこう説明されている。
「『有楽町』の名前は、戦国時代に活躍した武将、織田信長の弟、織田有楽斎(おだうらくさい)に由来します」

織田有楽斎とは、どんな人物なのか?

織田信長の父・信秀の十一男で、信長とは歳が13歳離れていたという。信長勢の旗下として、甲州征伐でも活躍している。

本能寺の変により、一時、岐阜へ逃れるが小牧・長久手の戦いでは徳川勢に加勢している。秀吉が天下を統一してからは、摂津国嶋下群味舌の2000石を拝領している。また、このとき長益は、剃髪し、名を有楽斎と名乗るようになる。

その後、関ヶ原の戦いでは徳川方につき、奮迅の活躍を見せるなど、武功を上げている。

そうした武将としての一面を持ちながら、有楽斎として茶道を学び、利休十哲にも数えられる。

そして、関ヶ原の戦い以来、徳川方に属した有楽斎が江戸屋敷を構えたのが、現在の有楽町であり、明治時代に入り町名も有楽町となったのだそう。

坂本竜馬が入口で待ち受ける「まるごと高知」に行くぜよ!

高知県のアンテナショップ「まるごと高知」

買って、食べて、酔う?3フロアーで高知を満喫!

有楽町駅からぶらり歩いて約4分、外堀通り沿いにある高知県のアンテナショップ「まるごと高知」に到着する。
入口には坂本龍馬が例のポーズでお客さんを待っている。

2010年8月のオープンからこのお店で働いているスタッフの森下紋さんが案内をしてくれました。

「ここは3フロアーに分かれていまして、まず1階が食品などの物販コーナーで、地下1階がお酒と工芸品、それから観光センターがあります。
2階はレストラン『おきゃく』となっています。高知県の方言でおきゃくとは、酒宴のことなんですよ」

店内の様子

レストランでは、日本酒の唎酒師にして焼酎アドバイザーである濱田知佐さんがマネージャーを務め、お酒のみならず、お酒と合う高知県の料理もプロデュースしている。食材も高知県産の旬がふんだんに使われている。

いつもお客さんでにぎわう1階では、入口を入ってすぐの催事スペースで毎週末、そのときどきの旬を扱っている。再び、森下さんのご登場。

高知から届く野菜コーナー

「催事スペースでは、文旦やゆずの催事販売が人気ですね。それから毎日、高知から届く野菜コーナーもお客様にはとても人気があります。開店前からお客様が並ばれることもありますよ」

ここには、県ならではのお野菜も並ぶ。

「いたどりという野菜をご存知ですか?」

初耳です。

「春野菜で、すかんぽなんて呼ばれ方もしますが、中が空洞になっていて輪切りにして、煮物に入れたり、きんぴらにしても味がしみ込んで歯ごたえもシャッキリして美味しいんですよ」
この他、甘みの強いフルーツトマトなども産直品が並ぶ。

ミレービスケット

地元では当たり前のように食べていたけど、ひとたび地元を離れるとまったく見当たらない、人によってはとっても懐かしいものも置いてある。
その代表選手と言えるのが、「ミレービスケット」である。「まじめなおかし」のフレーズがなんとも素直。

「ごくごく普通の素朴な味のビスケットなんですが、高知の人にとっては懐かしい味なんですよ。人気があるので、スタンダードなサイズの袋入り以外にも、小分けされたタイプや、徳用品の『ミレーの枕』という大きいサイズのものもあります」

県外の人でも一度食べると、その後、リピーターになる率が高いという気になるおかし。

ぽん酢しょう

人口が1000人にも満たないけれども、ぽん酢しょうゆでその名前を全国に広めている馬路村。「日本で最も美しい村」連合に加盟するこの村は、ゆずの産地でもある。

「高知県のぽん酢は、ゆずの生産量が日本一ということもあり馬路村に限らずゆずぽんが多いですね。
うちの店でもぽん酢をたくさん置いてあります。
それから、日本一といえばしょうがの生産も日本一なんですよ」

おかずのしょうが

そして、しょうがを使ったある食品が「まるごと高知」で不動の1位を獲得しているという。

「『おかずのしょうが』というんですが、みじん切りにしたしょうがを少し醤油につけてあるだけのシンプルな食品です。これが何にでも合うんです。ご飯はもちろん、お豆腐にもいいし、煮魚に少しいれたりと使い勝手もいい。週に500袋以上が売れてまして、この3年間はずっと1位ですよ」

話を聞くだけで、よだれが出るとはこのことか!と実感するほど、美味しそうな話がぎっしりの「まるごと高知」。

まだまだ紹介しきれない高知の魅力は、順次、ご紹介していきまーす!

アンテナショップ「まるごと高知」

住所 東京都中央区銀座1-3-13 リープレックス銀座タワー
TEL 03-3538-4365(ショップ)、03-3538-4351(レストラン)
営業時間 B1とさ蔵/1Fとさ市:10:30〜20:00(年中無休)、2F TOSA DININGおきゃく:平日11:30〜15:00(ランチ)、17:30〜23:00(ディナー)、土日祝11:30〜15:30(ランチ)、17:30〜22:00(ディナー)
定休日 なし
東京都中央区銀座1-3-13

魅力度ランキング万年最下位の恐るべし茨城の底力!

茨城マルシェ

メロンの生産量が、実は日本一!PRが下手な茨城県

民間のシンクタンクが毎年行っている「47都道府県魅力度ランキング」で、最下位をほぼ定位置としている茨城県。
そんな不名誉な称号にもめげない、というより逆手に取ってPRしているのが、茨城県のアンテナショップ「茨城マルシェ」。

茨城マルシェ

店長の杉山彰啓さんは、溢れんばかりの情熱で茨城の魅力についてお話してくれた。

「2012年に一度、46位になったんですが、また最下位になりました。でも、中途半端な46位よりも、ここから盛り返そうという気持ちも強くなりますからね」

順位が低いから魅力的なものがまったくないかというと、実際はそうではない。杉山さんもこう分析する。

「茨城というと納豆というイメージがあると思います。もちろん、納豆は日本一の生産量を誇ります。
ただ、メロンの生産量も日本一なんですよ。北海道より多いんです。
他にも良いものはたくさんあるんですけど、最下位の原因は魅力をアピールできていないのではないかと思います」

PRがうまくないと。

「はい、茨城県は海も山もありますから、昔からいわゆる内需で豊かに暮らしていたので、外に対してアピールしなくても良かったのだと思います。それから、“江戸”からも近すぎて、都会の人がどこかへ行こうとすると茨城を超えてもっと遠くへ行ってしまう。せっかくなら遠くへ行ってより旅行気分を味わいたいという気持ちもわからないではないですけどね」(杉山さん)

なるほど〜。確かに、東京のこんな近くにメロンの最大の生産地があるとは知らなかった。

凍みこんにゃくに、めしどろぼうさん?茨城が生んだ、全国区の味

茨城マルシェ

近すぎて知られていない茨城の魅力。他にも何かありそう。
「凍みこんにゃくって、ご存知ですか?」(杉山さん)

精進料理などに使われる凍み豆腐なら……。それもやっぱり干すんですか?

「そうです。寒い季節にワラの上にこんにゃくを敷き詰めて、夜の寒さで凍らせて味をしみ込ませて、日中は日差しに当てて干していく。これを繰り返すことで、水分が抜け、旨味が凝縮されていきます。実は、この凍みこんにゃくも日本では茨城県でしか作っていない幻の食材なんです。しかも、いまでは生産者も3軒の農家しかおりません」(杉山さん)

レア度が非常に高い。でも、どのようにして食べるのだろう。

「産地の常陸太田に行くと、煮たり炒めたりもしますし、お鍋に入れても味がしみ込んで美味しいですよ。こんにゃくとお豆腐の中間のような食感も面白いですし、何より干したことで栄養価も高くなっていますからね」(杉山さん)

こうした伝統的な味と同時に新しいヒット商品もあるという。

「めしどろぼうさんというご飯に良く合うものがあります」(杉山さん)

何やら物騒なネーミングですね。

「ご飯が盗まれてしまったんじゃないかと勘違いするほどに食が進むことから、この名前がついたようです。自家製の味噌とやはり自家製のシソ、唐辛子をブレンドしたシソ南蛮味噌なんですが、ご飯が進むんですよ」(杉山さん)

テレビ番組「はなまるマーケット」の「美味しいご飯を極める!特集」で、このめしどろぼうさんは紹介され、爆発的なヒットとなっている。

知れば知るほど、魅力的。茨城マルシェに来ると、少なくとも自分のなかでの茨城県の魅力度があがっていくようだ。

アンテナショップ「茨城マルシェ」

住所 東京都中央区銀座1-2-1 紺屋ビル1F
TEL 03-5524-0818
営業時間 セレクトショップ/10:30〜20:00
レストラン&バー/11:00〜14:00(ランチ)、土日祝14:00〜17:00(ランチ)、平日14:00〜16:00(カフェ)、17:00〜23:00(ディナー、LO22:30)、日祝17:00〜21:00(ディナー、LO20:30)
定休日 なし
東京都中央区銀座1-2-1 紺屋ビル

有楽町「千葉スペシャル」靴も人の顔と一緒で、手入れをすれば若くいられるんです!

有楽町の駅前で多くの人の足元を磨き続けて17年。現在は、交通会館1Fの三省堂書店前の広場でお店を構える靴磨きの「千葉スペシャル」だが、実は一時期、閉店の憂き目にあっていた。
世の中の流れなのか、都条例の規制によって“路上での商売”ができなくなってしまったのだ。
千葉スペシャルで総務を担当する皆川隆さんが当時を振り返る。

「路上がダメになってしまい、一時期は車を駐車してそこで商売をしていたんですが、それもダメと言われてしまいました。その頃、常連のお客様からは、『いつ再開するんだ』という問い合わせもいただきまして、交通会館で空いた店舗に出店するとお話していましたが、なかなか店舗も空かずどうしようかと思っていたんです。
そうこうしていたら、常連のお得意様の再開して欲しいという要望が、交通会館へも伝わることとなり、うれしいことに幹部の方の鶴の一声で現在の1F広場で再開することができたんです」

千葉スペシャルの再開を熱望し、陰となり支援したお得意客のなかには、アパレル大手のユナイテッドアローズの社長や、大手ディスプレイデザイン会社である乃村工藝社の社長などもいた。

「店を再開するにあたり、ユナイテッドアローズの重松会長から『せっかくだから、ユニフォームも揃えたらどうか』との申し出をいただいて、なんとご本人が私たちのユニフォームをコーディネートしてくださいました。さらに乃村工藝社の渡辺社長からは、私たちの商売で大切なお客様のイス、道具箱、我々が座るイスの3点セットを特別にあつらえていただくなど、その他にもたくさんのお得意様からの応援のおかげで、またこうして靴磨きができるなんて、こんなうれしいことはないですよ」

長蛇の列に“偉い人”も並ぶ!

晴れて有楽町の靴磨きは復活したわけだが、何がそこまでお客さんの心を惹きつけるのだろうか。

「靴磨きのなかでも、うちは特殊と言えば特殊です。というのは、靴墨と靴を磨く布は独自に開発したものなんです。店名の『千葉スペシャル』というのは、うちの千葉尊が開発した靴墨の名前です。それで『鏡面磨き』をするんですが、これ自体はどこの靴磨きでもやっていますが時間がかかります。だいたい40分から1時間はかかりますが、うちでは10分前後で仕上げます」

確かに、足元に空の景色が映り込むほどにピカピカに磨き上げられている。ただ、ここまで支持されているのは何か他にも理由があるのではないかと思えてならない。

「うちには、企業の経営者や代議士、有名人なども来ますが、どんな方が来ても分け隔てなく順番は待っていただきます。それに千葉とお客様とのやり取りを見ていますと、お客様と対等に話していますよね。特に人の上に立たれている方は、ともすると組織のなかでは周りにイエスマンしかいないかもしれません。

そんなときに、千葉は靴の手入れに関しても、言う事は言うんですよ、ダメだと。よくそういう社長などをされているお得意様から、『お前のところは飾らないのがいいな』と言われることもありますからね。そういうところも、受け入れられている理由なのかもしれません」

「靴を育てる」こと

皆川さんによると、靴を見ればその人のひととなりも見えてくるという。
「だらしない靴、几帳面さが現れている靴といった具合に、靴には表情があります。それは案外、履いている方の人格も現しているように思います」

「千葉スペシャル」には、大事な商談を控えた営業マンたちも多く来店する。聞けば、験を担ぐ意味もあるそうだが、何よりも相手に与える印象が違ってくる。

「良い靴というのは、何も靴が高いか安いかということではないんです。自分の足に合った靴で、長く履けるものが一番いいと思います」

足に合わずに靴擦れをしたり、そもそも歩きづらい靴はあまり好きになれない。「革も人間の皮膚と同様に、手入れをしっかりしてあげることが大事です。革に墨をよくしみ込ませて柔らかくしてあげるんです。そうすると、自然と靴が自分の足に合っていくんですよ。手入れをしないと長持ちはしませんが、汚れを防止するスプレーとか、コーティング剤のようなものを塗る人もいますが、実は革にはよくありません。

顔の皮膚を考えてみればわかりやすいですが、女性がお化粧を落とさずに寝ると、皮膚が荒れるといいますね。あれと一緒です。しっかりと表面の物を落としてあげて、脂分を含んだ墨を薄くでもいいので、よーくすり込んであげるんです。そうすると革も呼吸ができますし、ちゃんと靴を育ててあげれば長持ちします。

お金のある人が10万円もする靴を履いていても、手入れをせずに放っておけばいずれ履けなくなります。でも、2万円の靴でもちゃんと手入れをしていれば10年は十分履けますよ」

モノを大事にする、誰もがわかってはいるが現代社会では、それを実践するのはなかなか難しい。まずは、足元から始めてみるのもいいかもしれない。

靴磨き「千葉スペシャル」

住所 東京都千代田区有楽町2-10-1 東京交通会館ビル1F 三省堂書店前
アクセス JR有楽町駅京橋口・中央口から徒歩1分
TEL 03-3872-1866
090-8923-0263
営業時間 [月~金] 9:00~19:00
[土] 9:30~19:00
定休日 日曜日・祝日
URL http://www.kotsukaikan.co.jp/clinic_service/service/307/
東京都千代田区有楽町2-10-1