「もう、全然来ない! メール入れても返事ないし!」というイライラMAXなことって、たまーにありますよね。そんな時間を守る立派な方を、有楽町は全力で応援したい!との思いが絶対にあるとしか思えないのが、JR有楽町駅中央口正面の大きな丸い屋根から降りた先にある「有楽町地下広場」です。
有楽町で待ち合わせをするとき、「じゃあ、大きな丸い屋根の下で待ち合わせってことで」という約束をするのは、よくあるパターン。
しかし! それだと相手が遅れた場合には立って待つ事になる。激しい雨でも降っていようものなら、いくらお屋根が大きくったって吹き込むに決まってます。
そこで、地下広場の登場ですよ!
エスカレーターを下りると、かなり広い円形広場がそこにあります。そのまま正面に進めばITOCIAのフードアベニューがあり、左に行けば東京交通会館へ、右へ向かえば東京メトロの駅へと繋がっています。
この広場の何が素晴らしいかというと、ずばりイスの多さ! 都会の有名待ち合わせスポットに、ここまでたくさんのイスがある場所を知りません(あくまで私の意見でございます)。
広場の天井を支える、太い柱というともすれば、空間を圧迫しかねない構造物の周りには、柱の面に沿ってウッディなベンチが並べられています。すごくいい!
それだけではありません。壁沿いには、もっとウッディなというより無垢の木材を使った長いベンチも据えられています。実は、このベンチ、江戸時代にこの場所にあった南町奉行所で使われていた水道管なんだそう。再開発のときに発見されたモノをベンチとして再利用しているのだとか。
さらにさらに! 東京交通会館方面へ抜けるスペースにある表面が木の暖かみのある柱の周りには、どこからから切り出したばかりのような、ひとり用の石のイスが柱を囲むように配置されているではありませんか。
こちらも、南町奉行所跡地から発見された石組みなんだって!
公園でもないのにこんなに訪れた人に、「座る」という行為によって、ささやかな安らぎを与えてくれる「有楽町地下広場」。
もう迷わず、待ち合わせはココにしましょう。そして、何時間だって待てばいいのです……いや、それはダメですね。
でも、イライラはいつもより少ないはずですよ。
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