「宗家 源吉兆庵 銀座本店」マスカットや白桃を丸ごと使った美味しい和菓子


 

銀座には和菓子店が数多く存在しますが、その中でも近代的で斬新的な和菓子を作るお店をご存知でしょうか。

答えは宗家 源吉兆庵 銀座本店(以下、源吉兆庵)さん。スイーツ男子はもちろんのこと、女性ウケもする見た目も味わいも申し分ない、オススメの和菓子をご紹介したいと思います。

 

 

源吉兆庵さんは銀座7丁目の銀座中央通り沿いに店舗を構えています。

店内は明るくて落ち着いた空間。美味しそうな和菓子が並んでいました。

 

斬新な和菓子をご紹介する前に、源吉兆庵のスタッフの方(銀座本店 店長 、中原様)からお話を聞くことができましたので、ご紹介します。

 

源吉兆庵の代表商品「果実菓子 自然シリーズ」が誕生したきっかけ

 

源吉兆庵は1946年に岡山県で菓子製造販売を開始したところから歴史が始まります。1977年に株式会社 源吉兆庵が設立した後は、和菓子にとどまらずに、洋菓子や日本料理などの店舗もオープンしています。

日本各地だけでなく、海外8か国39店舗(2017年7月現在)にも店舗があるワールドワイドな和菓子店です。

和菓子店としては新しい源吉兆庵が、「皆様に認められる和菓子を作るには?」を考えた時に、創業の地である岡山県の特産品の果実(マスカット オブ アレキサンドリア)を使った和菓子を作ってみようという発想になったそうです。

マスカットを使うお菓子といえば、ゼリーなど果実のかたちを変えたものばかりでした。同じものを作っても差別化できないと考え、果実を丸ごと使った和菓子を作ろうということになりました。現在では、マスカットの他に、さくらんぼや白桃、干柿など、その季節にあわせて果実を変えて作られています。

当時は果実を使った和菓子はほとんどなかったため、開発には多大なご苦労があったようですが、見た目も味わいも斬新的な「果実菓子 自然シリーズ」がこの世に誕生することになりました。

 

菓子を作る上での取り組みや心がけていること

 

和菓子に限らないですが、お客様の口の中に入るものを作っているので「安全・安心」を第一に考えています。社内に品質保証部を設置し、品質管理に取組み、「安全・安心」を徹底しています。

また、3年前からですが、岡山の自社農園で栽培したマスカットを使って和菓子を作る試みを実施しています。工場も岡山や鳥取にあり、餡の生産からお菓子の製造まで、ほぼ全ての工程を自社で行なっています。

これからも、「安全・安心」をベースに、お客様に喜んでもらえる和菓子を展開していきたいとのことでした。

では、いよいよ、オススメの和菓子をご紹介致しますね。

 

陸乃宝珠(りくのほうじゅ)

 

源吉兆庵といえば、陸乃宝珠と言っても過言ではありません。

岡山県の名産である「マスカット オブ アレキサンドリア」を丸ごと1粒使った和菓子です。

アレキサンドリアを求肥で包み込み、外側には砂糖がかかっています。

 

アレキサンドリアは和菓子に合うように特別に育てられたもので、糖度や粒の大きさの規定をクリアしたものだけを使用。
断面が瑞々しくてとても綺麗ですね。

噛み締めると口中でマスカットの果汁がジュワッと広がり、さわやかな風味を感じます。求肥のモチっとした食感と甘みが果実と合わさると実に面白く、上品な味わいに昇華していく。果実をダイレクトに感じる和菓子は珍しく、虜になってしまいました。

陸乃宝珠は5月上旬から9月中旬までの期間限定発売です。

 

桃泉果(とうせんか)

 

 

桃泉果は、白桃を丸ごと使った和菓子。可愛らしい包装なので思わず撮影。


外側も白桃のゼリーとなっていて繊細なので、取り出すときは崩れないようにご注意を。

 

これだけ見たら普通のゼリーにしか見えませんよね。しかし・・・・

 

半分に切ると、中には白桃がびっしりと詰まっています。

ゼリーの中には丸ごとの白桃が1つ入っているのです。プルプルと繊細に震えるゼリーは、まるで赤ちゃんの肌のような弾力です。

 

中の白桃は瑞々しく程よく柔らかい。噛み締めるごとに上品に甘い果汁が口中に広がります。周りのゼリーのつるんとした食感と程よい甘みが、白桃の甘みを更に引き立てていました。

 

白桃を単体で食べるより桃の甘み、美味しさを感じる完成度の高い、素晴らしい和菓子でした。

桃泉果は5月上旬から8月中旬までの期間限定(売り切れ次第終了)となります。

 

果実を丸ごと使った和菓子はとても斬新で、見た目も麗しく、お持たせにはもってこいかと思います。今回はマスカットと白桃でしたが、季節ごとの果実を使った「果実菓子」にも注目したいです。