【コラム】実はカレーの激戦区!銀座エリアにカレー店が多い理由とジャンルの特徴


 

6月2日はカレー記念日!

本日6月2日は「カレー記念日」といわれています。カレーは1859年6月2日に横浜が開港したのと同時に、ヨーロッパから日本に伝わったとされ(諸説あり)、2001年~2007年まで営業していた「横濱カレーミュージアム」が、この日をカレー記念日に制定しました。

そこで今回は記念日にちなみ、有楽町から程近い銀座エリアのカレー店の特徴を紹介します。実は、銀座が都内有数のカレー激戦区であることをご存じでしょうか?

 

北インドカレー店や老舗店が集結する銀座エリア

そもそも一言で「カレー」といっても、さまざまな種類があります。

まず欧風カレー。一般的に茶褐色のカレーソースに、玉ねぎやにんじん、じゃがいも、お肉などが入ったカレーライスです。“カレーの聖地”と呼ばれる神保町では、欧風カレーを提供するカレー店が多いのが特徴です。

 

▲欧風カレー

続いて、インドカレー。このインドカレーも東西南北によって分類でき、日本では主に、ナンで食べる北インドカレー店と、お米で食べる南インドカレー店に分類されます。最近は、南インドカレー店が増えてきて、特に東京駅周辺に店舗が多い印象です。それでも多くの人が想像するインドカレーといえば、北インドのカレーではないでしょうか?

 


▲北インドカレー

 


▲南インドカレー

またスープカレーやドライカレー、カレーうどんのように、欧風カレーにもインドカレーにも属さない、日本独自に進化したジャンルのカレーもあるんですよ。

 


▲スープカレー

こうしてカレーを分類してみると、銀座エリアには特に北インドカレー店が集まっているのがわかります。たとえば「グルガオン」(銀座一丁目駅)、「カイバル」(銀座一丁目駅)、「ムンバイ」(銀座駅)などが有名店です。さらに、老舗カレー店が多いのも銀座エリアの特徴です。

たとえば、1947年創業でカツカレーの発祥店「銀座スイス」(銀座駅)や、1949年創業の日本初の本格インド料理店「ナイルレストラン」(東銀座駅)、1956年創業で激辛のカシミールカレーが人気の「デリー」(有楽町駅)、1万円の伊勢海老とアワビのカレーライスが食べられる「資生堂パーラー 銀座本店」(銀座駅)などがあります。

銀座にカレー店が多い理由として、オフィス街なので、ぱっと食べられるランチに需要があったこと。また銀座は女性が多く訪れる街なので、オシャレなお店やこだわりを持ったお店が求められ、その結果、北インドカレーや老舗店が集まったのではないかといわれています。このように、エリアによってカレー店の特徴があるんです。

「カレー」という食べ物についてよく考えてみると、意外と知らないことがあると思いませんか? 今後「有楽町today」では、有楽町を中心に銀座や築地、新橋、東京エリアのカレー店を紹介するとともに、コラムを通じて、カレーの魅力を発信していきます。ぜひカレーを食べに、街に出掛けてみましょう!