魅力度ランキング万年最下位の恐るべし茨城の底力!


茨城マルシェ

メロンの生産量が、実は日本一!PRが下手な茨城県

民間のシンクタンクが毎年行っている「47都道府県魅力度ランキング」で、最下位をほぼ定位置としている茨城県。
そんな不名誉な称号にもめげない、というより逆手に取ってPRしているのが、茨城県のアンテナショップ「茨城マルシェ」。

茨城マルシェ

店長の杉山彰啓さんは、溢れんばかりの情熱で茨城の魅力についてお話してくれた。

「2012年に一度、46位になったんですが、また最下位になりました。でも、中途半端な46位よりも、ここから盛り返そうという気持ちも強くなりますからね」

順位が低いから魅力的なものがまったくないかというと、実際はそうではない。杉山さんもこう分析する。

「茨城というと納豆というイメージがあると思います。もちろん、納豆は日本一の生産量を誇ります。
ただ、メロンの生産量も日本一なんですよ。北海道より多いんです。
他にも良いものはたくさんあるんですけど、最下位の原因は魅力をアピールできていないのではないかと思います」

PRがうまくないと。

「はい、茨城県は海も山もありますから、昔からいわゆる内需で豊かに暮らしていたので、外に対してアピールしなくても良かったのだと思います。それから、“江戸”からも近すぎて、都会の人がどこかへ行こうとすると茨城を超えてもっと遠くへ行ってしまう。せっかくなら遠くへ行ってより旅行気分を味わいたいという気持ちもわからないではないですけどね」(杉山さん)

なるほど〜。確かに、東京のこんな近くにメロンの最大の生産地があるとは知らなかった。

凍みこんにゃくに、めしどろぼうさん?茨城が生んだ、全国区の味

茨城マルシェ

近すぎて知られていない茨城の魅力。他にも何かありそう。
「凍みこんにゃくって、ご存知ですか?」(杉山さん)

精進料理などに使われる凍み豆腐なら……。それもやっぱり干すんですか?

「そうです。寒い季節にワラの上にこんにゃくを敷き詰めて、夜の寒さで凍らせて味をしみ込ませて、日中は日差しに当てて干していく。これを繰り返すことで、水分が抜け、旨味が凝縮されていきます。実は、この凍みこんにゃくも日本では茨城県でしか作っていない幻の食材なんです。しかも、いまでは生産者も3軒の農家しかおりません」(杉山さん)

レア度が非常に高い。でも、どのようにして食べるのだろう。

「産地の常陸太田に行くと、煮たり炒めたりもしますし、お鍋に入れても味がしみ込んで美味しいですよ。こんにゃくとお豆腐の中間のような食感も面白いですし、何より干したことで栄養価も高くなっていますからね」(杉山さん)

こうした伝統的な味と同時に新しいヒット商品もあるという。

「めしどろぼうさんというご飯に良く合うものがあります」(杉山さん)

何やら物騒なネーミングですね。

「ご飯が盗まれてしまったんじゃないかと勘違いするほどに食が進むことから、この名前がついたようです。自家製の味噌とやはり自家製のシソ、唐辛子をブレンドしたシソ南蛮味噌なんですが、ご飯が進むんですよ」(杉山さん)

テレビ番組「はなまるマーケット」の「美味しいご飯を極める!特集」で、このめしどろぼうさんは紹介され、爆発的なヒットとなっている。

知れば知るほど、魅力的。茨城マルシェに来ると、少なくとも自分のなかでの茨城県の魅力度があがっていくようだ。

アンテナショップ「茨城マルシェ」

住所 東京都中央区銀座1-2-1 紺屋ビル1F
TEL 03-5524-0818
営業時間 セレクトショップ/10:30〜20:00
レストラン&バー/11:00〜14:00(ランチ)、土日祝14:00〜17:00(ランチ)、平日14:00〜16:00(カフェ)、17:00〜23:00(ディナー、LO22:30)、日祝17:00〜21:00(ディナー、LO20:30)
定休日 なし
東京都中央区銀座1-2-1 紺屋ビル